2018年9月~10月の次世代ビジネスモデル検討WG定例会議レポート
これまで同様に、ノンボイス・コミュニケーションに関する議論い加え、「おもてなしに影響するキーワード」について議論致しました。
ノンボイスの取組み
引き続きチャットにスポットを当てて、議論しました。チャットの良いところと課題については、以下のような意見が追加されました。
■チャットの良いところ
- 電話に比べて、ユーザーにとって敷居が低く利用しやすいチャネルのため、新たな顧客層からコンタクトがある。
- 会話が文字として残るため、再確認できる。
- Webチャットの場合、どのページからのアクセスかわかるため、ユーザーの状況を把握しやすい。
■チャットの課題
- 会話開始時の互いの感情や状況が分かりづらい。従って、クレーム対応には不向きである。
また、チャット・コミュニケーターの評価方法についても議論され、対応時間、内容の正確性、文章の正確性、絵文字の使い方、本題に入るまでの時間・プロセス、顧客アンケートの結果などの意見がありました。
おもてなしに影響するキーワードについて
おもてなしに影響することとして、いくつかのキーワードを挙げて、議論しました。
■オムニチャネル
オムニチャネル化は、おもてなしに必要であると考えられます。そのため、各チャネルで起きたことの情報共有は必要不可欠です。しかし、まずは各チャネルにおけるサービス品質の確保が前提と言えます。
■電話代の考え方
以前は通話料金が高かったため、フリーダイヤルに加えてナビダイヤルは有効でしたが、IP電話の普及や、携帯のかけ放題プランの出現により、以前より通話料に対する認識が低くなりました。
■FAQ
チャットと比べて、カテゴリーから一般的な回答を見ることのできるFAQですが、おもてなしのためのノウハウはたくさんあります。例えば、ユーザー目線の文章による質問文が重要となります。また、FAQのカテゴリーとして、機能やサービス、操作など、各業種や用途によって、分かりやすいものを準備することが非常に重要です。
■アウトバウンドコール
企業側の都合によるアウトバウンドの場合、コールの可否、架電可能な時間など、顧客の状況を理解しておくことがおもてなしのためには重要です。また、IoTの普及により、故障の早期把握によって、顧客にご提案するようなオペレーションが有効となります。
11月は、いよいよ「おもてなしフェスティバル2018」が開催されます。おもてなしが出来たコールの共有や、午後の講演も楽しみです。